Japanese
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特集 医療機関における職業感染予防と曝露後の対処
9.病理部門における医療従事者の安全と職業感染予防
Occupational infection control and safety of health care workers in the laboratory of pathology
大久保憲
1
Okubo Takashi
1
1東京医療保健大学/大学院 教授
キーワード:
病理部門
,
バイオハザード
,
クライオトーム
,
病理解剖
,
空調設備
Keyword:
病理部門
,
バイオハザード
,
クライオトーム
,
病理解剖
,
空調設備
pp.81-87
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201407081
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医療機関の病理部門では,従事者の安全を守るために,生検体からの感染と組織標本作成過程におけるホルムアルデヒドなどの有毒ガスおよびキシレンなどの有機溶剤からの曝露防止が大切である。標準予防策に基づく対応と,空気予防策,飛沫予防策,接触予防策と針刺し・切創防止に留意し,個人防護具の着用,空調による環境整備などを適切に実施していかなくてはならない。さらに病理検体にかかわる患者情報を臨床部門から病理部門へ正確に伝えておくことが,その後の組織標本の処理過程における安全確保につながるものと思われる。