Japanese
English
特集 医療機関における職業感染予防と曝露後の対処
序 -職業感染の予防について考える-
Prevention and management of occupational infections
木村哲
1
Kimura Satoshi
1
1東京医療保健大学 学長
キーワード:
麻疹
,
風疹
,
新型インフルエンザ等対策特別措置法
,
診療継続計画
Keyword:
麻疹
,
風疹
,
新型インフルエンザ等対策特別措置法
,
診療継続計画
pp.22-25
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201407022
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医療従事者は患者等の病原体に曝露され,感染症を受けるリスクが高く,逆に,医療従事者が感染症に罹患すると患者等に伝播してしまう危険性も高い。この両面から医療従事者の感染予防対策が重要である。新型インフルエンザの流行に備え,各医療機関は診療継続計画を策定しておくべきである。ワクチン予防可能疾患(VPD)については職員の予防接種率を高め,ワクチン接種記録と接種後抗体価などの記録を本人および医療機関が保存しておくことが必要である。B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV),ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の針刺し・切創曝露,粘膜曝露の予防にはリキャップ禁止と安全器材の導入,個人防護具の適正着用が求められる(8月30日は針刺し予防の日)。米国ではHBVとHIVの曝露後の予防・管理ガイドラインが2013年に改定された。