Japanese
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特集 医療機関における職業感染予防と曝露後の対処
1.医療従事者のB型肝炎ウイルス感染予防と曝露後の対処
Management of occupational exposure to HBV
湯橋一仁
1
,
森屋恭爾
2
Yuhashi Kazuhito
1
,
Moriya Kyoji
2
1東京大学医学部感染制御学 助教
2東京大学医学部感染制御学 教授
キーワード:
HBV
,
HBs抗原・HBs抗体
,
HBワクチン
,
抗HBs人免疫グロブリン
Keyword:
HBV
,
HBs抗原・HBs抗体
,
HBワクチン
,
抗HBs人免疫グロブリン
pp.27-32
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201407027
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B型肝炎ウイルス(HBV)は血液を媒介として感染する病原体としてはもっとも感染力が強い。医療従事者は採用時などにHBs抗原・HBs抗体検査を受けるべきである。HBs抗原・HBs抗体ともに陰性の場合はHBワクチンを接種する。HBV陽性患者の血液・体液に曝露した場合は,まず十分に洗い流し,自身のHBs抗体価およびワクチン接種歴に応じて対処する。2シリーズのワクチン接種後でHBs抗体が陰性であれば曝露直後と1カ月後に抗HBs人免疫グロブリンを接種する。1シリーズのワクチン接種後でHBs抗体陰性の場合は,1回のグロブリンと2シリーズ目のワクチン接種,あるいは2回のグロブリンを接種する。ワクチン未接種あるいは不十分な場合は曝露直後にグロブリンを接種し,ワクチン接種を開始する。