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特集 敗血症ショックの新たな理解と集学的治療法
II 臨床 1.日本版敗血症診療ガイドラインとSurviving Sepsis Campaign Guidelines 2012
The Japanese guidelines for the management of sepsis and Surviving Sepsis Campaign Guidelines 2012
織田成人
1
Oda Shigeto
1
1千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学 主任教授
キーワード:
重症敗血症
,
敗血症性ショック
,
EGDT
Keyword:
重症敗血症
,
敗血症性ショック
,
EGDT
pp.69-74
発行日 2014年3月25日
Published Date 2014/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201404069
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Surviving Sepsis Campaign Guidelines(SSCG)は,重症敗血症の診断・治療に関する国際的なガイドラインであり,2004年にはじめて発表された。その後,一度改訂されたのち2回目の改訂版が2013年に発表された。一方,SSCGでは,わが国独自の治療法が取り上げられていないことや,わが国と欧米で考え方の異なる治療があった。そこで,日本集中治療医学会では2012年11月に日本版敗血症診療ガイドラインを発表した。2つのガイドラインには,いくつかの項目で見解が異なる部分がある。しかし基本的には,重症敗血症を早期に診断して,時間を意識した治療を行うこと,呼吸・循環管理をはじめとしたICU(集中治療室)での全身管理を行うことが救命のために不可欠であるという点では一致している。