Japanese
English
特集 乳幼児期のワクチンと感染症
5.インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン
Haemophilus influenzae type b vaccine
石和田稔彦
1
Ishiwada Naruhiko
1
1千葉大学医学部附属病院感染症管理治療部 講師
キーワード:
インフルエンザ菌b型
,
ワクチン
,
髄膜炎
,
喉頭蓋炎
,
血清型
Keyword:
インフルエンザ菌b型
,
ワクチン
,
髄膜炎
,
喉頭蓋炎
,
血清型
pp.52-58
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201403052
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インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンは世界中で長期間使用され,髄膜炎をはじめとする侵襲性Hib感染症に対する高い予防効果と安全性が証明されているワクチンである。わが国では2008年12月に導入され,公費助成制度が認められてから侵襲性Hib感染症は減少している。Hibワクチンは2013年4月から定期接種のワクチンとなった。Hib感染症を確実に予防するためには生後2カ月からの接種開始と,追加免疫による標準的な接種スケジュールの遵守が重要である。また,侵襲性インフルエンザ菌感染症の届出の徹底と分離菌の血清型解析が今後の課題である。