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小特集 インフルエンザ診療最前線
3.インフルエンザの外来診療 -ウイルスの動態を踏まえた診断・治療・感染防御対策-
Diagnosis, therapy and prevention in understanding dynamics of influenza virus
廣津伸夫
1
Hirotsu Nobuo
1
1廣津医院 院長
キーワード:
顆粒球数
,
迅速診断法
,
TCID50
,
ノイラミニダーゼ阻害剤
,
学校保健安全法
Keyword:
顆粒球数
,
迅速診断法
,
TCID50
,
ノイラミニダーゼ阻害剤
,
学校保健安全法
pp.105-115
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201312105
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わが国では,2001年からNA(ノイラミニダーゼ)阻害剤が一般の診療に使用されるようになったのと同時に,迅速診断法が普及した結果,インフルエンザの診療は大きく変貌した。その成果は2009/10年シーズンのパンデミックにおいて世界のどの国よりもその被害が小さく抑えられることによって証明された。しかし一方,診断と治療が広く一般化したことにより,すべての症例に画一的な診療が行われたり,あるいは,独善的な診療に終始する例が存在するようになったことも否めない。本稿では,基本に立ち返り,インフルエンザウイルスの動態を踏まえた,インフルエンザの診断,治療,感染対策を考察する。