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特集 生体防御能の異常・免疫障害で見られる感染症の特徴とメカニズム
8.ケモカイン受容体変異とHIV感染抵抗性
Genetic pormorphisms in chemokine receptors and resistance to HIV infection
前田洋助
1
Maeda Yosuke
1
1熊本大学大学院生命科学研究部感染防御 准教授
キーワード:
HIV
,
AIDS
,
CCR5
,
CXCR4
,
CCR5Δ32
Keyword:
HIV
,
AIDS
,
CCR5
,
CXCR4
,
CCR5Δ32
pp.74-81
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201312074
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HIVの補助受容体としてのケモカイン受容体の発見は,ウイルスの侵入や細胞指向性を決定する分子として重要な知見であっただけでなく,個体間の感染感受性の違いやAIDS発症の予測など多くの情報をもたらした。特に感染初期に補助受容体として使用されるCCR5の遺伝的欠損である32塩基欠損は,実験的手法を用いてその感染抵抗性の機序が解明されただけでなく,多くのコホート研究でその感染抵抗性や病態進行遅延が実証された。