特集2 外来のための性感染症治療の指針
◉外来における性感染症治療の基本と実践
④HIV感染症
吉村 幸浩
1
,
立川 夏夫
2
1横浜市立市民病院 感染症内科 医長
2横浜市立市民病院 感染症内科 科長/部長
キーワード:
HIV
,
AIDS
,
ART
,
治療
,
ガイドライン
Keyword:
HIV
,
AIDS
,
ART
,
治療
,
ガイドライン
pp.205-209
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000060
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Summary
HIV感染症は最も重要な性感染症の一つである。多剤併用抗レトロウイルス療法によって予後は劇的に改善したが,体内からウイルスを排除することは困難であり,生涯の治療継続が必要である。対象は「すべての感染者」であり,初回治療はインテグラーゼ阻害剤1剤とヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤2剤を組み合わせた3剤併用レジメンが推奨される。治療目標は血中ウイルス量の抑制を維持することであり,これを保つことによって本人の予後改善と周囲への伝播抑制につながる。
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