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HIV感染とケモカインレセプター遺伝子多型
照沼 裕
1
1山梨医科大学微生物学講座
キーワード:
HIV
,
ケモカイン受容体
,
遺伝子多型
Keyword:
HIV
,
ケモカイン受容体
,
遺伝子多型
pp.780-783
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905149
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1.はじめに
HIVが細胞に吸着する際の主要な受容体はCD4分子である.しかし,CD4だけでは吸着したウイルスは細胞内に侵入できない.そこで第2受容体としてコレセプターの存在が推測されていた.そして10年以上にわたる検索の末に1996年に,ケモカイン受容体ファミリーがHIV-1のコレセプターとなっていることが明らかになった1).ケモカイン受容体は7回膜貫通G蛋白質共役受容体で,その本来の機能はリガンドであるケモカインと結合して細胞内にシグナルを伝達して炎症部位への細胞の遊走などの細胞応答を引き起こすことである.以下,このケモカイン受容体がHIV-1の細胞指向性を決定し,さらにその遺伝子多型が病態進行にもかかわっていることを概説する.
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