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特集 生体防御能の異常・免疫障害で見られる感染症の特徴とメカニズム
序 -易感染性の分子メカニズム-
Molecular mechanisms for host susceptibility to infections
舘田一博
1
Tateda Kazuhiro
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座 教授
キーワード:
高IgE血症
,
肺胞蛋白症
,
肺コレクチン
,
インターフェロン-γ自己抗体
,
抗IL-6リセプター抗体
,
Toll-like受容体
,
ケモカイン受容体変異
Keyword:
高IgE血症
,
肺胞蛋白症
,
肺コレクチン
,
インターフェロン-γ自己抗体
,
抗IL-6リセプター抗体
,
Toll-like受容体
,
ケモカイン受容体変異
pp.18-20
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201312018
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本号において,「生体防御能の異常・免疫障害で見られる感染症の特徴とメカニズム」を企画させていただいた。感染症の発症および重症化・慢性化のメカニズムにおいて生体側要因が重要であることは明白である。その要因は細胞性免疫・液性免疫から自然免疫の異常まで多種多様であり,また,医学の進歩にともない次々と新しいメカニズムが明らかになっている。しかし,いまでも臨床で遭遇する多くの難治例・重症例あるいは慢性化例において,新しい易感染性メカニズムが隠されている可能性は否定できない。本特集では, 原因の特定されている生体防御能・免疫障害の代表例についてご解説いただいた。それぞれの項目が大変示唆に富む内容であり,その背景・歴史・知見・疑問を整理することにより,臨床に隠れている未知の病態を再考するきっかけにしていただければ幸いである。