Japanese
English
特集 生体防御能の異常・免疫障害で見られる感染症の特徴とメカニズム
1.総論
General remarks
亀田秀人
1
Kameda Hideto
1
1東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野 教授
キーワード:
Biological agents(生物学的製剤)
,
Immunodeficiency(免疫不全)
,
Pneumocystis pneumonia(ニューモシスチス肺炎)
,
Preventive administration(予防投与)
,
Vaccination(予防接種)
Keyword:
Biological agents(生物学的製剤)
,
Immunodeficiency(免疫不全)
,
Pneumocystis pneumonia(ニューモシスチス肺炎)
,
Preventive administration(予防投与)
,
Vaccination(予防接種)
pp.21-26
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201312021
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
分子生物学の進歩は免疫学の深淵を垣間見せるとともに,免疫標的療法を飛躍的に進歩させた。生体防御機構は,局所バリア,自然免疫,獲得免疫に大別される。近年,局所バリアの重要性が再認識されており,さらには,自然免疫と獲得免疫の双方に重要なサイトカインが治療標的として人為的にコントロールされている。その結果,これまでに経験されなかった多様な免疫不全や免疫異常が生じており,それにともなって感染症の診療も変貌しつつある。そして,免疫疾患の治療においても複雑なスクリーニングテストやモニタリングが必要とされるに至り,医療現場では常に最新情報の提供が求められている。