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連載 私達の研究(128)
Helicobacter bilisと胆道発がん
Relationship between Helicobacter bilis infection and biliary carcinogenesis
小坂太一郎
1
,
黒木保
2
,
江口晋
3
Kosaka Taiichiro
1
,
Kuroki Tamotsu
2
,
Eguchi Susumu
3
1長崎大学大学院 移植・消化器外科・小児外科 助教
2長崎大学大学院 移植・消化器外科・小児外科 准教授
3長崎大学大学院 移植・消化器外科・小児外科 教授
キーワード:
腸肝Helicobacter属,H. bilis,胆道発がん,膵胆管合流異常,肝内結石,胆道悪性腫瘍
Keyword:
腸肝Helicobacter属,H. bilis,胆道発がん,膵胆管合流異常,肝内結石,胆道悪性腫瘍
pp.130-135
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311130
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腸肝Helicobacter属菌の一種であるHelicobacter bilis(H. bilis)胆道感染と胆道発がんとの関連が示唆されている。疫学的には胆道がん症例でH. bilisの検出率が高く,胆道発がん高リスク疾患などでもH. bilisまたは腸肝Helicobacter属菌の検出率が高いことが証明された。しかし,いまだその関連機序を証明する基礎的研究は乏しい。本稿ではH. bilis胆道感染と胆道発がんの関連の検討を,当科(長崎大学大学院 移植・消化器外科・小児外科)の研究結果を中心に示しあわせて今後の展望を考察する。