Japanese
English
連載 関節リウマチ治療中に問題となる感染症(6)
5.ニューモシスチス肺炎
Pneumocystis pneumonia
亀田秀人
1
Kameda Hideto
1
1東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野 教授
キーワード:
β-D-グルカン
,
High-resolution computed tomography(HRCT)
,
Polymerase chain reaction
,
Pneumocystis jirovecii
Keyword:
β-D-グルカン
,
High-resolution computed tomography(HRCT)
,
Polymerase chain reaction
,
Pneumocystis jirovecii
pp.136-142
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311136
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関節リウマチ(RA)の治療の進歩とともに,かつては日和見感染として,他の膠原病で副腎皮質ステロイド大量投与を受けていた入院患者にときにみられていたニューモシスチス肺炎が,外来通院中のRA患者に0.1%以上の頻度でみられるようになった。RA自体の急性肺病変や薬剤性肺障害との鑑別が困難で,むしろ鑑別という考え方に無理があるほど複数要因が密に連携して生じる病態と考えられつつある。治療はスルファメトキサゾール-トリメトプリム(ST)合剤と副腎皮質ステロイドの併用であるが,ST合剤の副作用発現頻度の高さが治療と予防における最大の障壁となっている。