Japanese
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特集 嫌気性菌感染症の基礎と臨床
II 臨床 4.外科感染症からの分離菌と薬剤感受性
Bacteria isolated from surgical infections and its susceptibilities to antimicrobial agents
品川長夫
1
Shinagawa Nagao
1
1東京医療保健大学/大学院感染制御学 教授
キーワード:
外科感染症分離菌
,
嫌気性菌
,
薬剤感受性
Keyword:
外科感染症分離菌
,
嫌気性菌
,
薬剤感受性
pp.97-113
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201310097
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嫌気性菌を中心とする微生物学研究はその分離・同定法を中心に大きく進歩発展してきた。ヒト腸内細菌叢の多種・多様性を見ると,すでに知らない腸内細菌が知らない抗菌薬に耐性となって生息していると考えることができる。下部消化管穿孔症例の重症化には未同定の細菌の存在も考慮しなくてはならないし,複数菌感染の病態も細菌相互の視点から見直さなければならない。各種の感染症に関するガイドラインが発表されているが嫌気性菌に関するエビデンスは不十分である。各施設における嫌気性菌検査のさらなる充実が課題としてあげられる。