Japanese
English
特集 嫌気性菌感染症の基礎と臨床
III 嫌気性菌症 破傷風とボツリヌス症
Tetanus and Botulism
小熊惠二
1
,
阪口義彦
2
,
杉本央
3
,
山本由弥子
4
Oguma Keiji
1
,
Sakaguchi Yoshihiko
2
,
Sugimoto Nakaba
3
,
Yamamoto Yumiko
4
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・病原細菌学 特命教授/朝日医療学園・岡山校 校長
2宮崎大学・IR推進機構 特任助教
3大阪大学大学院医学系研究科感染防御学 教授
4岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・病原細菌学 助教
キーワード:
破傷風
,
ボツリヌス中毒
,
ボツリヌス症
,
神経毒素
Keyword:
破傷風
,
ボツリヌス中毒
,
ボツリヌス症
,
神経毒素
pp.115-124
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201310115
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近年,破傷風毒素とボツリヌス毒素が精製されるとともに,その遺伝子も同定され,全塩基配列が決定された。また,その三次構造も明らかとなった。これら毒素の構造とともに,毒素のレセプター,標的分子,作用機構も解析された。本稿では破傷風毒素とボツリヌス毒素の構造と機能を比較しながら,病態との関係について記載した。さらには,両疾患の疫学,臨床症状,診断と治療,一部の貴重な症例についても簡単に解説した。