Japanese
English
連載 忘れてはならない輸入感染症と稀少感染症(13)
海外からの発熱患者の診療方針
Febrile illness in returned travellers
竹下望
1
Takeshita Nozomi
1
1独立行政法人国立国際医療研究センター国際感染症センター/感染症内科
キーワード:
渡航歴
,
マラリア
Keyword:
渡航歴
,
マラリア
pp.133-139
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201308133
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
熱帯感染症を診断する際にもっとも重要な情報は渡航歴にある。渡航歴によって得られる情報から,潜伏期間,渡航地域での疾病疫学,現地での活動によって罹患リスクの上昇する疾患を認識する。また,一般的な病歴聴取を通常と同じように実施することで特定の疾患の罹患リスクや重症化について把握することができる。しかし,必ずしも渡航歴に関係しない疾患があることと,実際に罹患している疾患が一つではない可能性があるため,身体症状による鑑別診断の除外には細心の注意が必要である。