特集 帰してはいけない疾患を除外した後の外来診療
【self-limitingな疾患の積極的診断】
ロスリバーウイルス感染症
杤谷 健太郎
1
1京都市立病院感染症内科
キーワード:
多発関節痛
,
渡航歴
,
オーストラリア
,
ロスリバーウイルス感染症
Keyword:
多発関節痛
,
渡航歴
,
オーストラリア
,
ロスリバーウイルス感染症
pp.908-909
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200012
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Case
遷延する関節痛を主訴に受診したRRV感染症の1例
症例:30代,女性.
現病歴:当院受診2カ月前に左足関節の疼痛・腫脹と右膝関節痛を発症した.その後,関節痛は上肢にも広がった.徐々に改善するものの症状が遷延するため当院受診.受診3カ月前から受診数日前まで,オーストラリアのメルボルンに滞在していた.発熱,皮疹はみられなかった.血液検査では白血球,赤沈,CRPいずれも正常であった.RRVの抗体を測定したところ,IgG,IgMともに陽性であり,RRV感染症と診断した.NSAIDによる対症療法を継続し,徐々に関節痛は軽快した.
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