発熱および皮疹を有する患者へどう対応する？

Summary

▪皮膚科を専門としない臨床医が「発熱＋皮疹」の鑑別疾患を考える際，必ずしも詳細に皮膚所見を評価する必要はない．

▪多くの場合，詳細な病歴聴取と一般的な身体診察によって，「発熱＋皮疹」の鑑別を絞ることが可能であり，そのうえで想定された疾患に対する検査を行い，確定診断をつける．

▪緊急性のある疾患と飛沫・空気予防策が必要な疾患の可能性をまず検討する．

▪上記が除外された後，性感染症（STI），海外渡航に関連した疾患，曝露歴の聴取が重要となる疾患，薬剤に関連した疾患，その他の疾患，の五つに分けて考える．