今月の主題 結核菌と非定型抗酸菌をめぐって
病態解説
抗酸菌の耐性機構と化学療法
山田 毅
1
Takeshi YAMADA
1
1長崎大学歯学部口腔細菌学教室
キーワード:
薬剤耐性
,
結核菌
,
非定型抗酸菌
,
化学療法
,
抗生物質
Keyword:
薬剤耐性
,
結核菌
,
非定型抗酸菌
,
化学療法
,
抗生物質
pp.425-428
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900103
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結核菌はクロモソームの突然変異をおこし,薬剤の透過性をかえたり,薬剤の作用点の構造を変え耐性を獲得する.耐性を獲得するとINH耐性菌やバイオマイシン耐性菌のように病原性が弱くなる場合がある.非定型抗酸菌の薬剤不感受性のメカニズムとしては透過性の変化,薬剤の不活化機構の可能性が挙げられている.
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