発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002012168
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世界的な移植用臓器不足を解決する対策の一つとして,遺伝子導入技術を利用した異種移植用臓器の開発が試みられている.異種移植を成功させるためには超急性拒絶反応を克服する必要がある.第一は,ドナー動物にヒト補体制御膜タンパク質遺伝子を導入し補体活性化反応を制御することである.第二は,α1,3-ガラクトシルトランスフェラーゼと基質競合的に作用するα1,2-フコシルトランスフェラーゼやα2,3-/α2,6-シアリルトランスフェラーゼをドナー動物で発現させるか,α1,3-ガラクトシルトランスフェラーゼ遺伝子をノックアウトし,α-ガラクトース抗原を生産させないことである
©Nankodo Co., Ltd., 2001