Japanese
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特集 肺炎ガイドラインの現状と課題
2.院内肺炎 1)院内肺炎ガイドラインの欧米との比較
Comparison of hospital-acquired pneumonia guideline between Japan and US/European countries
関雅文
1
,
朝野和典
2
Seki Masafumi
1
,
Tomono Kazunori
2
1大阪大学医学部附属病院感染制御部 講師
2大阪大学医学部附属病院感染制御部 教授
キーワード:
院内肺炎ガイドライン2008
,
I-ROAD
,
De-escalation
Keyword:
院内肺炎ガイドライン2008
,
I-ROAD
,
De-escalation
pp.49-53
発行日 2013年4月25日
Published Date 2013/4/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201305049
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わが国では院内肺炎ガイドラインが2008年に改訂された。この中では,わが国独自の予後予測システム:I-ROAD(成人院内肺炎重症度分類)が提唱され,CRP(C反応性タンパク)やX線所見も予後予測因子としての有用性を示した点が特徴である。また,治療に関しては欧米に準じた高用量の抗菌薬治療が取り入れられ,De-escalationの考え方も積極的に勧めている。今後も欧米のガイドラインと歩み寄りつつ,わが国の医療環境に則した独自性もあるガイドライン改訂が進むと予想される。