Japanese
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特集 肺炎ガイドラインの現状と課題
1.市中肺炎 1)欧米のガイドラインとの比較
Comparison between Japanese and western guidelines for community-acquired pneumonia
石田直
1
Ishida Tadashi
1
1公益財団法人倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器内科 主任部長
キーワード:
市中肺炎
,
ガイドライン
,
日本呼吸器学会
,
非定型肺炎
Keyword:
市中肺炎
,
ガイドライン
,
日本呼吸器学会
,
非定型肺炎
pp.24-31
発行日 2013年4月25日
Published Date 2013/4/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201305024
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日本呼吸器学会(JRS)の市中肺炎ガイドラインと,米国感染症学会(IDSA)/米国胸部学会(ATS)ガイドライン,および英国胸部学会(BTS)ガイドラインとの比較を行った。JRSガイドラインの特徴は,独自の重症度分類を行っていること,重症度と施設能力に応じた微生物学的検査を薦めていること,細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別を行うこと,細菌性肺炎ではペニシリンの高用量を推奨していること,フルオロキノロンを第一選択としていないことなどがあげられる。新しい肺炎カテゴリーの作成,わが国でのエビデンスや知見の蓄積および新規薬剤の発売などを背景として,次回のガイドライン改訂を検討しなければならない。