特集 —withコロナ—かぜ診療の心得アップデート
【各論】
—かぜ診療の基本—❹せき型—急性気管支炎
松村 榮久
1
1松村医院
キーワード:
かぜ
,
急性気管支炎
,
市中肺炎
,
非定型肺炎
,
マイコプラズマ肺炎
,
バイタルサイン
Keyword:
かぜ
,
急性気管支炎
,
市中肺炎
,
非定型肺炎
,
マイコプラズマ肺炎
,
バイタルサイン
pp.179-182
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203593
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
バイタルサインとシック・コンタクトが有用であった1例
患者:36歳、男性。
主訴:発熱、咳嗽。
現病歴:特に既往歴や基礎疾患はなく、3日前までは全く健康であった。2日前より発熱、咳嗽があり、当日朝より体温39.5℃となり、当院受診。鼻汁や咽頭痛なく、喀痰、胸膜痛なし。体温40.6℃、脈拍数132回/分、呼吸数24回/分、SpO2 96%、呼吸音異常なし。胸部X線で左下葉S8に浸潤影あり。血液検査でWBC 11,300/μL、CRP 12.5mg/dL。シック・コンタクトを尋ねると、1歳の娘が2週間前に発熱、痙攣で入院し、マイコプラズマ肺炎であった。比較的徐脈を認め家族内マイコプラズマ感染と判断し、ジスロマックSR® 1g内服。翌日38℃、翌々日36℃と解熱、咳嗽も軽快した。バイタルサインとシック・コンタクトが診断に有用であった。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.