Japanese
English
特集 間質性肺炎と周辺疾患 -感染症から薬剤性まで-
8.過敏性肺炎の診断と抗原検索
Diagnosis and identification of antigens in hypersensitivity pneumonitis
宮崎泰成
1
,
筒井俊晴
2
,
稲瀬直彦
1
Miyazaki Yasunari
1
,
Tsutsui Toshiharu
2
,
Inase Naohiko
1
1東京医科歯科大学呼吸器内科 教授
2東京医科歯科大学呼吸器内科
キーワード:
過敏性肺炎
,
Trichosporon asahii
,
鳥関連抗原
,
免疫学的検査
,
環境中の抗原
Keyword:
過敏性肺炎
,
Trichosporon asahii
,
鳥関連抗原
,
免疫学的検査
,
環境中の抗原
pp.78-86
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201304078
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過敏性肺炎は環境中にある抗原が原因となり発症・進行するアレルギー機序の間質性肺炎である。抗原の中では鳥に由来するタンパクおよび真菌が重要である。アレルギーが関与しているため特異抗体や細胞性免疫反応などの免疫学的所見が診断に重要であるが,過去の感作状況を見ている可能性もあるため,これだけでは診断は難しい。症状の季節性など特徴的な,病歴,画像,病理所見を総合的に判断して本疾患を診断して行く必要がある。治療の基本は環境中からの抗原の排除であるため,環境中の抗原量の測定が必要となる。