Japanese
English
特集 間質性肺炎と周辺疾患 -感染症から薬剤性まで-
9.膠原病に合併する間質性肺炎
Interstitial pneumonia associated with collagen vascular disease.
森和貴
1
,
須田隆文
2
,
千田金吾
3
Mori Kazutaka
1
,
Suda Takafumi
2
,
Chida Kingo
3
1浜松医科大学内科学第二
2浜松医科大学内科学第二 教授
3浜松とよおか病院 名誉院長
キーワード:
間質性肺炎
,
膠原病
,
非特異性間質性肺炎
,
分類不能結合組織病
Keyword:
間質性肺炎
,
膠原病
,
非特異性間質性肺炎
,
分類不能結合組織病
pp.88-95
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201304088
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自己免疫疾患である膠原病には高頻度に間質性肺炎が合併し,予後規定因子として重要であることから,積極的な診断・治療が必要となる。病理組織所見は非特異性間質性肺炎(NSIP)が最多で,生命予後は関節リウマチにともなう間質性肺炎を除き,通常型間質性肺炎(UIP)とNSIPで差はみられず比較的良好であることが示されている。しかし,関節リウマチや多発性筋炎/皮膚筋炎,全身性エリテマトーデスにともなう間質性肺炎では急性増悪や急速進行性の予後不良例も知られ,注意を要する。治療にはステロイドや免疫抑制薬が用いられているが,いまだエビデンスの確立した治療は少なく,病態の解明を含め,今後の研究の進展が待たれる。