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特集 災害における感染症とその予防対策
8.大災害時に抗感染症薬等の医薬品をどのように確保するか-使用者側の立場から-
How to acquire pharmaceuticals, such as anti-infective medication,at the time of a major disaster:the consumer’s perspective
小野寺直人
1
,
川口さち子
1
,
工藤賢三
1
,
高橋勝雄
1
Onodera Naoto
1
,
Kawaguchi Sachiko
1
,
Kudo Kenzo
1
,
Takahashi Katsuo
1
1岩手医科大学附属病院薬剤部
キーワード:
大規模災害
,
医薬品確保
,
医薬品供給体制
,
抗感染症薬
Keyword:
大規模災害
,
医薬品確保
,
医薬品供給体制
,
抗感染症薬
pp.75-82
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201303075
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大規模災害時には医療提供体制の確保とともに医薬品供給の危機管理が非常に重要である。通信や鉄道・道路の寸断,燃料不足により医薬品配送システムが機能麻痺している状況において医薬品供給体制を確保するためには,平時から,災害時の通信手段の確保と情報管理,備蓄医薬品および支援医薬品の標準化,災害時医薬品備蓄センターの充実化等が必要である。特に抗感染症薬においては,災害の種類や規模,発生時期(季節)や場所(地域)によってニーズが大きく異なる。したがって,抗感染症薬の確保と供給には感染症対策の専門的な知識が必要で,感染症科等と薬剤部が連携して対応して行くことが望まれる。