特集 透析医療における災害対策
10.日本透析医会災害時情報ネットワーク
安藤 亮一
1,3
,
山川 智之
2,3
1清湘会東砂病院
2仁真会白鷺病院
3日本透析医会
キーワード:
日本透析医会災害時情報ネットワーク
,
大規模災害
,
情報共有
Keyword:
日本透析医会災害時情報ネットワーク
,
大規模災害
,
情報共有
pp.795-800
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001803
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日本透析医会災害時情報ネットワークは,災害時に被災地,支援地,行政間で迅速に正確な情報を共有するwebベースの災害時情報ネットワーク情報共有システムと,関係者のメーリングリストからなる情報共有ツールである.2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震をはじめ,数々の災害時に重要な情報共有ツールとして機能してきている.通信インフラが機能しない場合や被災施設からの情報発信が困難な場合がある点,技術的にはやや古くなった影響がある点など課題はあるが,2020年からの山川らによる厚生労働省科学研究「慢性腎臓病患者(透析患者等を含む)に特有の健康課題に適合した災害時診療体制の確保に資する研究」で問題点が改善され,さらにより良いシステムになることが期待される.
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