糖尿病とがん
6.インクレチン関連薬と発がんリスク
大髙いずみ
1
,
山田祐一郎
2
1秋田大学大学院医学系研究科内分泌・代謝・老年内科学
2秋田大学大学院医学系研究科内分泌・代謝・老年内科学・教授
pp.87-90
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201901087
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インクレチン関連薬による治療は,膵癌,甲状腺癌,大腸癌などとの関連が報告されている。発がんのメカニズムについての仮説はあるが,現段階ではインクレチン関連薬が発がんリスクを上昇させる証拠はない。逆に最近のいくつかの研究では,インクレチン関連薬がむしろ発がんリスクを低下させると示唆されている。しかし研究の試験期間は短く,長期的ながんリスクは明らかではない。