第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
ワクチン
関雅文
1
1東北医科薬科大学医学部感染症内科・感染制御部・教授
pp.513-518
発行日 2018年2月28日
Published Date 2018/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/1201813513
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感染症治療においては,発症してからの治療よりも,発症前にワクチンを接種して,発症予防をしておく方が,経済的にもはるかに効率的である。わが国でもインフルエンザや肺炎球菌のような発症者数が多い疾患の新たなワクチンが期待されている一方,ノロウイルスや帯状疱疹に対する新たなワクチンの試みも始まっている。
さらに世界的にはエボラウイルスのような稀少だが,死亡率の高い感染症へのワクチン開発も進行している。