連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(128)
集中治療室専任薬剤師による能動的介入事例の分析と考察
小原健人
1
,
橋本昌宜
1
,
平綿洋子
1
,
矢野忠
1
,
市川訓
2
1東海大学医学部付属病院薬剤部
2東海大学医学部付属病院薬剤部 薬剤部長
pp.2661-2666
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018122661
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平成28年(2016年)度の診療報酬改定において,高度急性期医療を担う治療室での薬剤師業務に対して病棟薬剤業務実施加算2が新設され,集中治療室専任薬剤師による薬物治療への更なる貢献が期待されている。集中治療室では重篤な患者が多く,病態が複雑かつ急速に変化するため,全身状態を把握し適切な薬物療法を支援するには,より多くの知識と経験が必要となる。東海大学医学部付属病院薬剤部では,集中治療室専任薬剤師による能動的介入事例を継続して収集してきた。我々は最適な薬物療法を支援するために収集した事例を分析し,対応策を立案・実施することで処方提案件数を増加させることができたため,ここに報告する。