連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART I .院内製剤(93)
院内製剤の服薬指導とモニタリング
稲垣孝規
1
,
松本良順
1
,
清田憲吾
1
,
安室修
1
,
舟越亮寛
2
1医療法人鉄蕉会亀田総合病院薬剤部
2医療法人鉄蕉会亀田総合病院薬剤部 薬剤部長
pp.2653-2659
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018122653
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院内製剤は,市販化されている医薬品とは異なり,有効性・安全性,品質面において十分な保証がなされていない。近年,院内製剤に関する報告は減少している。一方,院内製剤の需要は一定数ある状況が依然として続いている。亀田総合病院薬剤部では,特に院内製剤の服薬指導およびモニタリング強化に取り組み,院内製剤のエビデンス形成に取り組んでいる。今回,院内製剤に合わせた,服薬指導およびモニタリング方法について紹介する。市中病院では製剤試験用器具や分析機器の整備が不十分であり,院内製剤の品質管理が今後の課題である。院内製剤に関する課題を解決していくには,他施設との連携が重要だと考える。