特集 喘息治療における分子標的治療
1.臨床総論 2)喘息予防・管理ガイドライン2018における喘息長期管理の組み立て(分子標的薬の 位置付けを含めて)
岩永賢司
1
,
東田有智
2
1近畿大学医学部内科学教室呼吸器・アレルギー内科部門 准教授
2近畿大学医学部内科学教室呼吸器・アレルギー内科部門 主任教授
pp.2395-2400
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018112395
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平成30(2018)年6月に喘息予防・管理ガイドラインが改訂された(JGL2018)。その中で喘息管理目標が定められ(症状のコントロールと将来のリスク回避),その目標達成のための喘息治療の構成が示された(薬物療法,増悪因子の回避と除去,吸入指導とアドヒアランスの管理,合併疾患の管理)。薬物療法では重症度に応じた治療ステップを選択し,その中で種々の薬剤を単独もしくは組み合わせて長期管理を行う。
JGL2018では分子標的薬を始めとする最新の薬剤,治療法が喘息長期管理の選択肢に加わった。