連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(111)
地域包括ケア病棟の薬剤師としての活動
川村大輔
1
,
鹿沼奈央
1
,
亀岡喬
1
,
澤口友紀
1
,
久岡清子
2
1医療法人育和会 育和会記念病院薬剤部
2医療法人育和会 育和会記念病院薬剤部 薬剤部長
pp.143-146
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201701143
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地域包括ケアシステムとは,『(団塊の世代が75歳以上となる)2025年を目途に,高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで,可能な限り住み慣れた地域で,自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう構築される包括的な支援・サービス提供体制』のことである。
つまり,住み慣れた地域で自分らしい生活を人生の最後まで継続できるように,各市町村の地方行政単位で支える,そのためには,保険者である地方行政(市町村や都道府県)が,地域によって異なるであろう高齢者のニーズと医療・介護の実状を正確に把握し,住民や医療・介護施設が連携・協議して,より地域に合ったものに作り上げていくものであろう。本稿では,その大きな動きの中で,医療者の一員としての病院薬剤師が取り組んでいる業務について,触れたい。