特集 人工知能(AI)がもたらす創薬イノベーション
6.バイオメディカル・基礎から臨床への開発プロセス(2)3)治験・市販後・メディカルアフェアーズ
中津井雅彦
1
,
飯塚博美
2
,
新村直哉
4
,
醍醐公彦
5
,
安倍理加
3
,
北林裕貴
6
,
阪田幸則
7
,
東美恵
7
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻・特定准教授
2アステラス製薬株式会社 発本部開発推進部
3アステラス製薬株式会社 メディカルコミュニケーション部
4田辺三菱製薬株式会社育薬本部データサイエンス部
5杏林製薬株式会社創薬本部臨床開発センター
6協和発酵キリン株式会社メディカルアフェアーズ部
7エーザイ株式会社メディカル本部クリニカル企画推進部
pp.2059-2062
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018092059
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LINC(Life Intelligence Consortium)内ワーキンググループ(WG)「治験・市販後・メディカルアフェアーズ」では,医薬品候補の有効性・安全性を証明して承認を得るプロセスや,市販後の医薬品情報へのアクセス,副作用・有害事象の追跡による安全性の担保,医療技術としての費用対効果の評価など,医薬品候補が開発された後のプロセスの効率化を目指してAI (人工知能)開発を実施している。この分野のAI開発では,情報の多くがCTD(審査報告書),ガイドライン,添付文書,論文といった,自然言語により記述された非構造データであることが課題である。当WGでは,自然言語処理や機械学習技術を駆使することで患者へ早期に医薬品を届け,安全かつ効率的な医薬品運用を可能とするAIの開発を目指す。