第III部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉～新薬の広場～
抗リウマチ薬
南木敏宏
1
,
川合眞一
2
1東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野 准教授
2東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野 教授
pp.373-379
発行日 2017年1月31日
Published Date 2017/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201713373
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
現在，関節リウマチの治療薬として，IL（インターロイキン）-6 シグナル阻害としてはトシリズマブが，JAK（ヤヌスキナーゼ）1/3 阻害薬としてはトファシチニブが用いられており，良好な治療効果が認められている。新規の薬剤として，抗IL-6 抗体であるシルクマブ，抗IL-6 受容体抗体であるサリルマブは日本において承認申請されている。またJAK1/2 阻害薬としてバリシチニブが承認申請されており，JAK1 阻害薬であるABT-494 と，JAK1/2/3 およびTyk2 の阻害薬であるペフィシチニブは，第Ⅲ相臨床試験が行われている。新規のIL-6 シグナル阻害薬，JAK 阻害薬が次々と上市されることが期待されている。
