特集 くすりの値段を考える
7.薬局薬剤師から見た費用対効果評価の実際
榊原幹夫
1
1公益財団法人 杉浦記念財団・薬剤師(薬学博士)/介護支援専門員
pp.2683-2686
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201712095
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薬局薬剤師は,調剤薬の服薬指導後やOTC(Over The Counter)の販売時に患者より直接薬代を支払われることが多いため,「くすりの値段」には敏感である。調剤薬は院内処方より割高になり,さらに薬局間でも基本調剤料等の差があるため「くすりの値段」以外の差額について問題となることも多い。 また,ジェネリック医薬品(GE医薬品)の使用推進は,医療費削減という観点からも,薬局薬剤師の重要な責務である。さらに,このGE医薬品の使用推進においては,エビデンスと価格に基づいた適切な評価による薬剤の選択が必要となる。本稿では,以前に薬局で行った費用対効果評価の調査を中心に報告する。