特集1 医療経済評価の日本での活用
7.日本における費用対効果評価の活用
福田敬
1
1国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター・上席主任研究官
pp.2813-2816
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201312089
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新規医療技術の導入は,患者のみならず国民全体が望んでいることであり,これにより多くのメリットがもたらされるため,積極的に取り組むべきである。一方で,わが国では公的医療保険制度による医療提供がなされており,国民がその費用を負担していることから,医療費の使い方について合理的な説明が求められる。費用対効果の評価とそれに基づく医療資源配分は,その一つの方法として注目されており,中央社会保険医療協議会においてもその応用が議論されている。今後,日本の制度をより良いものにするために,更なる検討と実践が求められる。