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教育講演
光凝固の適応と禁忌
Indications and Contraindicutions of Photocoagulaton
野寄 喜美春
1
Kimiharu Noyori
1
1埼玉医科大学眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Saitama Medical School
pp.611-619
発行日 1976年5月15日
Published Date 1976/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205465
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緒言
光凝固術が臨床に応用されてからすでにひさしい。とくに網膜の光凝固については,他の方法では到達困難な部位であるために,その利用度はますます増大し,いまや網膜病の治療には必須となつている1)。またテクノロジーの進歩,とくに新光源,たとえばレーザーなどの開発によつて,光凝固機の種類も増加し,それとともに適用範囲の拡大,あるいは治療部位による機種の選択,さらに新治療法の確立などがおこなわれている2)。
またわが国における光凝固機の普及はめざましくキセノン光凝固機をはじめとして,最近ではアルゴンレーザー光凝固機も輸入されて3),国内ではすでに200以上の装置が可動している,,とくに近年アメリカ製,あるいは国産の小型,安価なキセノン装置が販売され,多くの病院または医院において使われている。これに伴い光凝固機の誤用,または不注意によつて種々の偶発事故あるいは合併症を生ずる危険も多い,,ここでは各種の光凝固の適応・禁忌,とくに合併症について述べてみたい。
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