今月の臨床 ホルモン補充療法;HRT
HRTの適応と効果
27.HRTの適応と禁忌
桑原 惣隆
1
Soryu Kuwabara
1
1金沢医科大学産科婦人科
pp.876-878
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901384
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近年は女性の平均寿命が80歳をこえ更年期以降の寿命が延長し,更年期障害,骨粗鬆症,生殖器系粘膜萎縮,心血管系疾患に対し予防的治療的目的で,エストロゲンやゲスターゲンによるホルモン補充療法(Hormone Replacement Therapy, HRT)が盛んに行われるようになった。
HRTに使用されるホルモン剤の種類,投与量,投与期間にもよるが,たとえばエストロゲンは上記目的には格別に有効であるが子宮内膜癌,乳癌発症の問題があり,HRTを行う場合にはつねに利害得失を考え症例の選択において十分な経過観察と注意が必要である。今回はHRTの適応と禁忌について述べる。
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