連載 薬剤師が知っておくべき 臓器別画像解析の基礎知識 84
14.泌尿器科分野 2)腎癌の画像診断
大庭康司郎
1
1長崎大学病院泌尿器科・腎移植外科・講師
キーワード:
computed tomography,腎細胞癌,画像診断
Keyword:
computed tomography,腎細胞癌,画像診断
pp.2593-2596
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201712005
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腎細胞癌は,淡明細胞癌と非淡明細胞癌に大別される。淡明細胞癌は造影CT(computed tomography)により早期に濃染され,速やかにwash outされる特徴がある。非淡明細胞癌は組織型により多少の違いはあるものの,概して造影効果は乏しいとされている。また,進行腎癌ではステージ診断を行うが,その際は周囲への浸潤だけでなく腫瘍塞栓の範囲,所属リンパ節や遠隔転移の評価が必要で,CTが有用である。