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特集 精神疾患診療へのデジタルツールの活用
依存症治療のためのデジタルツールの活用
Digital Interventions for Addicitive Disorders
宋 龍平
1,2
Ryuhei So
1,2
1岡山県精神科医療センター
2株式会社CureApp
1Okayama Psychiatric Medical Center, Okayama, Japan
2CureApp, Inc.
キーワード:
嗜癖
,
addiction
,
嗜癖障害
,
addictive disorder
,
デジタル介入
,
digital intervention
,
オンライン自助グループ
,
online self-help group
Keyword:
嗜癖
,
addiction
,
嗜癖障害
,
addictive disorder
,
デジタル介入
,
digital intervention
,
オンライン自助グループ
,
online self-help group
pp.27-34
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670010027
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抄録
嗜癖問題を抱える人のうち,必要な支援・治療を受ける人の割合は低い。デジタルツールを活用した介入は,支援・治療のアクセスを改善することで,必要な支援・治療を受ける人の割合を増やすことができる可能性がある。本稿では,まずデジタルツール活用の成功例としてオンライン自助グループを紹介する。次に,アルコール,薬物,ギャンブル,ゲーム,ネットなどさまざまな嗜癖問題に対するデジタルツールを用いた介入について,国内で進められている研究を紹介する。特に,筆者が直接関わったデジタルツールを用いた介入に関しては,開発に当たって留意した点を詳述する。最後に,デジタルツールを用いた介入の開発や研究を行う際には,研究のための研究に陥ることなく,研究成果を社会実装するところまでを射程に入れた活動を行うことが重要である点を指摘する。
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