特集 薬学・薬剤師教育における現在の課題と将来への展望
4.大学病院薬剤部における卒前実習と卒後初期研修への取り組み
山田清文
1
1名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学・医学部附属病院薬剤部・教授/薬剤部長
pp.1051-1054
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201704087
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薬剤師に期待される社会的役割を認識しつつ,医療現場で高い専門性を発揮できる薬剤師を養成するためには,薬学部における卒前教育と卒後の初期研修が重要であり,その連携・接続が必要である。名古屋大学医学部附属病院では,近隣の薬学部と連携協定を締結した上で,病院実習中は薬学部教員が薬剤部に常駐する体制を構築し,薬学部と連携して卒前の病院実習に積極的に関与している。さらに,薬剤師レジデント制度(卒後初期研修プログラム)を整備し,全国各地から新卒および既卒の薬剤師をレジデントとして受け入れ,科学的思考力と即戦力・実践力を兼ね備えた人材育成に力を入れている。