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第40回日本てんかん外科学会 大会テーマ「社会が求めるてんかん外科~てんかん外科の40年とこれから~」
pp.792-799
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201703030
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第40回日本てんかん外科学会が1月26~ 27日,大阪市内のグランフロント大阪北館内ナレッジキャピタルで開催された。大会テーマは「社会が求めるてんかん外科~てんかん外科の40年とこれから~」,大会長は奈良県立医科大学脳神経外科教授・中瀬裕之氏。てんかんに関する外科治療は,近年の診療技術の進歩や手術手技の改良によって優れた成果が得られるようになり,今ではてんかん医療の一翼に位置づけられ,年間1,000例を超える手術が行われている。てんかんの外科治療の目標は,発作をなくすだけでなく生活の質(QOL)の向上にあり,そのためには診療科の枠を超えた協力体制が必要になる。また手術後も,包括医療の下で多職種の専門家がチームとなり,患者の生活の質の改善を目指して支援を続ける必要がある。学会では,てんかん外科療法の最新の状況を伝えるシンポジウムが行われ,実臨床の担当者からの報告がなされた。