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第37回日本てんかん外科学会 大会テーマ「多選択肢時代のてんかん外科」
pp.910-915
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201403030
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第37回日本てんかん外科学会が2月6~7日,大阪市内の大阪国際会議場で開催された。大会テーマは「多選択肢時代のてんかん外科」,大会長は鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学教授・有田和徳氏。本学会は,1978年に発足したペンフィールド記念懇話会を母体に,2000年に発展改組して誕生したもの。てんかんや,それに関連する脳神経外科的問題の研究促進と,その成果の普及を図ることを目的とする。てんかん治療の基本は,抗てんかん薬の服用であるが,2割程度の患者では薬への反応が悪く,外科手術の適応となる。近年,第二世代の抗てんかん薬が日本でも次々に認可され,また同じく認可された迷走神経刺激術も,発作型を問わずに有効であるなど,てんかん治療の選択肢は広がりつつある。難治性てんかんに対し,薬物療法と手術療法のバランスを考えることが,今後ますます重要になるだろう。学会では,特別講演「てんかんと創薬」が行われ,てんかん治療薬の最新情報が報告された。