連載 薬剤師が知っておくべき 臓器別画像解析の基礎知識 74
12.耳鼻咽喉科分野 4)深頸部感染症の画像診断
堀龍介
1
1天理よろづ相談所病院耳鼻咽喉科・部長
キーワード:
深頸部膿瘍,降下性壊死性縦隔炎,頸胸部造影CT,切開排膿術
Keyword:
深頸部膿瘍,降下性壊死性縦隔炎,頸胸部造影CT,切開排膿術
pp.565-569
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201702005
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頭頸部領域の疎性結合組織よりなる間隙に膿瘍が形成されると,適切な診断と治療がなされなければ膿瘍が広く進展して死に至る可能性がある。治療として切開排膿術が重要で,抗菌薬も即投与するが,症状・所見の変化や菌検査結果を考慮しながら選択・変更すべきである。深頸部膿瘍を疑った場合,早期診断と病勢の推移の把握のために,特に舌骨上下にまたがる間隙に波及している場合は頸胸部造影CT(computed tomography)を施行することが非常に重要である。