第III部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
抗凝固薬・抗血小板薬
鈴木信也
1
,
山下武志
2
1心臓血管研究所付属病院循環器内科・医長
2心臓血管研究所・所長
pp.401-408
発行日 2016年1月31日
Published Date 2016/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201613401
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非弁膜症性心房細動に対する抗凝固療法は,4種類の直接経口抗凝固薬(direct oralanticoagulants:DOAC)が出そろった。今後,有効性と安全性を高めるために個別の反応を確認するための凝固マーカーや,血中濃度測定のエビデンスを積み重ねることが注目される課題である。抗血小板薬はプラスグレルが登場し,従来のチエノピリジン系抗血小板薬に代わる役割が期待される。心房細動との合併症例における3剤併用問題では,国内外のエビデンスを受けて抗血小板薬2剤の使用時期をできる限り短くするガイドラインが作成された。