第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け~新薬の広場~
■抗凝固薬・抗血小板薬
後藤信哉
1
1東海大学医学部内科学系(循環器内科学)・教授
pp.424-429
発行日 2013年1月31日
Published Date 2013/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201313424
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心筋梗塞,脳梗塞などの血栓性疾患の予防,治療を目的として新規抗血栓薬が複数開発された。抗血小板薬は急性冠症候群後の再発予防を主標的に,新規経口抗凝固薬は非弁膜症性心房細動症例における脳卒中予防を主標的に開発が進んだ。新薬であっても,血栓イベントリスク低減効果を得るためには出血イベント増加が避けられないことが臨床試験により明確になった。