第III部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
抗凝固薬・抗血小板薬
岡田厚
1
,
安斉俊久
2
1国立循環器病研究センター心臓血管内科部門
2国立循環器病研究センター心臓血管内科部門 部長
pp.403-409
発行日 2017年1月31日
Published Date 2017/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201713403
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非弁膜症性心房細動に対する抗凝固療法として,直接経口抗凝固薬(DOAC)が急速に普及している。一方で,重篤な出血に対する中和剤がないことや,現時点での適応は非弁膜症性心房細動に限定されることから,まだDOAC に関する課題も多数残されている。国内における最近の話題として,静脈血栓塞栓症への適応拡大,中和剤の登場などを紹介する。また抗血小板領域においても,新規抗血小板薬チカグレロルが製造販売承認を取得し,今後更なる使用指針が示されることが期待される。