連載 薬剤師による処方設計(48)
医師と薬剤師の協働によるリツキシマブ投与患者に対するB型肝炎ウイルス再活性化対策
土手賢史
1
,
古田祐美子
1
,
亀位耕平
1
,
小林由佳
2
1京都桂病院薬剤科
2京都桂病院薬剤科 科長
pp.2127-2132
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201609133
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B型肝炎ウイルス(HBV)キャリアや既往感染者に対して,がん化学療法を実施した場合,HBVの再活性化,それに伴う肝炎を発症することが知られている。抗がん薬の中でもリツキシマブはHBV再活性化リスクが最も高いと考えられており,リツキシマブ投与前のHBV関連検査を確実に実施すること,治療中~治療終了後最低1年間のHBV-DNAモニタリングが必須である。京都桂病院では,医師,がん専門薬剤師と臨床検査技師が協働し,リツキシマブ投与患者に対してHBV再活性化対策を行っている。