リンパ腫診療の基本-最良の治療を選ぶための基礎知識
リンパ腫治療時のB型肝炎ウイルス再活性化
楠本 茂
1
,
田中 靖人
1名古屋市立大学 腫瘍・免疫内科学
キーワード:
ウイルス活性化
,
肝炎-B型
,
B型肝炎ウイルス
,
B型肝炎表面抗原
,
リスク
,
リンパ腫
Keyword:
Hepatitis B
,
Hepatitis B Surface Antigens
,
Hepatitis B virus
,
Lymphoma
,
Risk
,
Virus Activation
pp.267-270
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012299753
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・リンパ腫治療におけるB型肝炎ウイルス(HBV)再活性化への対策において重要な点は、化学療法前のリスク評価(スクリーニング検査)、および再活性化リスクに応じた対策を実施することである。・HBV再活性化による肝障害が出現してから抗ウイルス薬を投与した場合に十分でない場合がある。・厚生労働省ガイドラインに従い、治療前HBs抗原陽性例においては、原則として抗ウイルス薬の予防投与(prophylaxis)を行う。・HBV既往感染例(HBs抗原陰性例のうち、HBc抗体陽性and/or HBs抗体陽性)においては、HBV-DNAモニタリングによるpreemptive antiviral therapyを行う。
©Nankodo Co., Ltd., 2012